|
|
|
|
一般に腰部に痛みを訴える症状を総称して『腰痛』といいます。一口に腰痛といってもその原因は様々で
| @ |
生物学的因子(先天性、成長過程で起こるもの) |
| A |
外力の作用(事故による大きな外力で起こるもの) |
| B |
精神状態の作用(精神状態で変わる体質の変化で起こるもの) |
| C |
ストレスの蓄積(生活の中で気がつかない程度のストレスが蓄積して起こるもの) |
などがあります。@Aにおいては個人の努力で防ぐには限界があります。Bの場合は心理的なものなので、精神状態が改善されないことにはよくなりません。一般に腰痛はCの割合が多く、このタイプの腰痛には『腰痛体操』を含むウ |
|
| エイト・トレーニングが非常に有効なものとなります。今回のかわら版ではCのストレスの蓄積からくる腰痛の原因について取り上げたいと思います。(腰痛体操の具体的な行いかたについては、また、別の機会に取り上げたいと思います) |
| 腰痛の原因を探る |
| 我々は日常生活の中で気がつかない程度のストレスを常に受けているわけですが、その原因は普段の姿勢にあるようです。腰痛体操に取り組む前に『腰痛の原因が何なのか?』を特定する必要があります。以下に典型的な姿勢の問題を取り上げたいと思います。 |
|
| @ |
胸椎後湾症(きょうついこうわんしょう)図1参照 |

図1.胸椎後湾症 |
|
一般には『猫背』といわれていて、原因は加齢、筋力のアンバランス、柔軟性の低下によるものです。胸の筋肉が背中の筋肉より強かったり、胸の柔軟性が低下すると胸椎後湾症になりやすくなります。胸椎後湾症になってしまうと頭の重心が前方にずれるために首の裏側にストレスが生じ、首や肩に不快感を感じるようになります。また、上半身の重心も前方にずれるので腰にストレスがかかり、腰痛の原因にもなります。さらにこの姿勢が強調されると心臓や肺をはじめとする臓器に圧力がかかるため様々な問題が生じるようになります。
※ 胸椎後湾症による不快感を解消するには、上背部の筋力の向上をはかるとともに胸の柔軟性を高める必要があります。
※ 図1は胸椎後湾症と骨盤の後傾を伴った『円背『』と呼ばれる姿勢です。
|
| A |
腰椎前湾症(ようついぜんわんしょう)図2参照 |

図2.腰椎前湾症 |
|
いわゆる腰の反った姿勢です。背中の筋肉が腹部の筋肉より強かったり、股関節の柔軟性が低下すると腰椎前湾症になりやすくなります。この姿勢は椎間板の後部が圧迫され椎間板ヘルニアを起こすことがあります。また、背骨の後部には棘突起(きょくとっき)と呼ばれる背骨を安定させる突起物がありますが、腰椎前湾症が更に進むとこの部分が疲労骨折を起こし背骨の安定性が保てなくなり、脊椎分離症(せきついぶんりしょう)、更には腰椎すべり症を招く恐れがあります。
※ 腰椎前湾症による不快感を解消するには、腹部の筋力の向上をはかるとともに股関節周辺の柔軟性を高める必要があります。
|
| B |
疲労姿勢(ひろうしせい)図3参照 |

図3.疲労姿勢 |
|
腰を前に突き出したような姿勢で、基本的には筋力の低下によって生じますが、アンバランスなトレーニングを行ってもなります。股関節周辺や腹部の筋力が足りないと上半身が後ろに逃げてしまい、前後のバランスがとれなくなって、腰部に強いストレスがかかるようになります。
※ 疲労姿勢による不快感を解消するには、腹部や股関節周辺の筋力の向上をはかる必要があります。 |
|
|
| 腰痛の原因が特定できたら今度は腰痛治療に取り組むわけですが、起こり始めはできるだけ安静状態を保ち、一日でもはやく痛みを軽減する必要があります。腰の痛みが和らいだら、今度はストレッチを用いて徐々に関節の可動域を増していく必要があります。『腰痛体操』を実施し始めるのはこのころからです。無理をせず、段階を経て取り組まないと腰痛が再発することもあるので十分に注意を払う必要があります。 |
|